プーチン氏がベトナムに到着 共産党書記長らと会談へ

　ロシアのプーチン大統領は20日未明、ベトナムの首都ハノイに到着した。ロイター通信などが伝えた。プーチン氏の訪問は2017年以来で、最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長やトー・ラム国家主席らと会談する予定。ベトナムとロシアは歴史的なつながりが深く、ロシアのウクライナ侵攻後も友好関係を維持している。

　両国関係は12年に「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げされており、今回の訪問ではエネルギーや防衛などの分野で関係強化を図るとみられる。ベトナムは長く武器の調達をロシアに依存しており、装備の近代化を進めるうえで協力は必須だ。

　プーチン氏は19日に北朝鮮で金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記と会談した後、ベトナムに向けて平壌を出発した。チョン氏からの招待に応じてハノイを訪れたという。【バンコク武内彩】