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つばさの党市議を念頭に「不当に圧力」禁止 条例案可決 埼玉・朝霞


 埼玉県朝霞市議会(定数24人)は10日、議員や候補者が「(他人に)不当に圧力をかけるおそれのある」行為をすることなどを禁じる政治倫理条例案と、市議が逮捕された場合に議員報酬の支給を一時的に差し止める条例案を、いずれも賛成多数で可決した。両条例は即日、施行された。【高木昭午】

 同市議会には、4月の衆院東京15区補欠選挙で他陣営の演説を妨害したとして、公選法違反容疑などで黒川敦彦代表ら3人が逮捕された「つばさの党」所属の外山麻貴市議がいる。両条例は同市議会の主要4会派(議員計20人)が、同党や外山市議の言動を念頭に提案。市議会はこの日、外山市議に対する問責決議案も可決した。

 施行された政治倫理条例は、議員らが「不正の疑惑を持たれる」「恐怖を与える」「嫌がらせ、強制、強要」などの「おそれのある行為」をすることを禁じた。罰則はない。

 報酬差し止め条例は、市議が刑事事件などで逮捕された場合、釈放までの間の議員報酬を一時的に停止する。不起訴や無罪になれば支給され、有罪なら差し止めのままになる。

 つばさの党所属議員らの言動は同市内でも問題となっており、市民が3月、「街頭の政治活動の秩序とモラル」に関する議論を求める請願を市議会に提出し採択された。請願は「昨年12月の市議選で無秩序な状況が各所でみられ、特定陣営(つばさの党)の駅前独占が数時間に及ぶなどした」と指摘していた。

 また、可決された問責決議は外山市議について「(黒川代表らの逮捕後)仮の党代表を名乗り、組織的な選挙妨害に反省がみられない」と指摘。さらに、昨年11月には外山市議と黒川代表らが「動画配信サイトでライブ中継をしながら(同僚市議の)自宅に怒鳴り込んだ」とし、その市議の家族も被害を受けたと非難した。

 外山市議は10日の議会で「政治倫理条例は抽象表現が多く、多数派の恣意(しい)的な解釈、運用がなされる危険がある。罰則がなく、どう順守させるか不明。元の請願は事実に基づいていない」などと2条例に反対。また「(市議宅前での)ライブ中継は申し訳なかったが怒鳴り込んではいない。黒川代表らが市議宅に行くのを止めきれず、緩衝材になるつもりで行った」と釈明した。

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