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豊島九段が振り飛車 名人戦では13年ぶり 藤井名人どう対応


 藤井聡太名人(21)に豊島将之九段(34)が挑戦する第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第5局が26日、北海道紋別市のホテルオホーツクパレスで始まり、豊島九段が16手目に4二飛と四間飛車を選び、今シリーズ初の振り飛車となった。名人戦では2011年の第69期第3局以来13年ぶりに振り飛車が現れた。

 市制施行70周年を記念し、初めて紋別市が名人戦の舞台になった。立会の屋敷伸之九段、解説の広瀬章人九段と北海道出身棋士がそろった。豊島九段は第3局に続いて早々に角道を止め、飛車を振るかどうかしばらく態度を明らかにしなかったが、藤井名人の3六歩(15手目)を見て振り飛車を決断し、控室から「振った!」の声が上がった。25日の前夜祭では、大盤解説の田中悠一六段は可能性は低いとしつつ「振るなら四間飛車」と予想していた。

 広瀬九段は「藤井名人の3六歩は雁木(がんぎ)なら速攻を仕掛ける狙いの手。豊島九段の振り飛車を誘ったともいえる」と解説。屋敷九段は「豊島九段が作戦を練りに練ってきた感じがする。どちらも出方をうかがう持久戦模様になりそう」と展開を予想した。

 藤井名人が9八香(25手目)と穴熊に囲いにいこうとすると、豊島九段は3二飛(28手目)と飛車を3筋に振り直した局面で藤井名人が40分考え、正午からの昼食休憩に入った。持ち時間各9時間のうち昼食休憩までの消費時間は、藤井名人1時間56分、豊島九段49分。午後1時に再開する。

 広瀬九段は「相穴熊になるかと思ったが、豊島九段が揺さぶりをかけた。藤井名人が穴熊囲いを進めると、5一角~3五歩と先攻する狙いで、藤井名人はその進行が大丈夫か考えていると思う」と解説した。【丸山進、新土居仁昌】

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