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河村たかし市長 名古屋城昇降機、最上階までの設置を否定


「テーマパークにする気はない」

 名古屋市の河村たかし市長が肝いりで進めている名古屋城天守閣の木造復元事業。市はバリアフリー対策として車いす使用者が乗れる小型昇降機を設置する方針を打ち出している。どの階まで昇れるかが焦点となる中、河村市長は毎日新聞の取材に「名古屋城は文化財。テーマパークにする気はない」と述べ、障害者団体が要望する最上階までの設置を明確に否定した。

 名古屋城天守閣は5層の屋根を有する「5層5階地下1階」の建造物。市は「地上から天守1階まで」を最低条件として小型昇降機を設置し、市民の意見を聞きながら、さらに上層階まで昇れるかどうか検討を進めている。

 名古屋城天守閣の木造復元に関し、河村市長は取材に「文化財の国宝を目指す」と強調。小型昇降機の最上階までの設置を巡っては、これまでも市議会一般質問などで否定的な見解を示しているが、「史実に忠実に作る建物であるならば本来はダメでしょ。最上階まで付けると煙突みたいになる。それはテーマパークだ」と強調した。

 河村市長はさらに「(最上階まで)上がって当たり前との意見があるが、本物の文化財を作りたいという人たちの人権はどうなるんですか」と持論を展開。車いす利用者について「担いでのぼることもあるだろうし、10年、20年すればリニア技術で上がれるかもしれない。車いすそのものが改善されるかも」と語った。【川瀬慎一朗】

名古屋城

 徳川家康の命で1612年に天守閣が完成。1930年には城郭の国宝第1号に指定された。45年の空襲で焼失し、59年に鉄筋コンクリート造りで再建。現在は特別史跡となっている。経年劣化に伴う耐震性不足で天守閣は2018年5月から閉鎖されている。木造復元工事には文化庁の許可が必要となり、市は現在、整備基本計画の策定を進めている。

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