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「運転中に意識がもうろう」 茨城のデイサービス送迎車死傷事故


 12日午後5時ごろ、茨城県八千代町平塚の県道で、同町菅谷の紬(つむぎ)会が運営する「デイサービスセンターじゅげむ」の送迎車が、道路脇の住宅の塀と電柱に衝突した。同乗していた利用者で同町松本の無職、小竹よし子さん(92)が下大静脈損傷で死亡し、70~92歳の利用者5人が両足を骨折するなどの重傷、介護士の女性(23)と運転手の男性(69)が打撲などの軽傷を負った。

 下妻署などによると利用者を自宅に送り届ける途中で10人乗りの車に計8人が乗っていた。車はセンターラインを越えて右側の塀に突っ込んだ。現場は片側1車線の直線道路で、同署が事故の原因を調べている。

 紬会によると、運転中に運転手の意識がもうろうとなり、同乗していた介護士が「止まりましょう」と声をかけたが、その直後に事故を起こした。出発前に運転手は「調子が悪い」などと話していたが、同会は「健康診断でも問題がなく重大な疾病はなかった」としている。複数の目撃者によると、運転手は事故後、路上に倒れ込んで嘔吐(おうと)していた。

 同会の吉川秀貴法人本部長は取材に「大変申し訳ない思い。亡くなられた方のご冥福と一日も早いけがの回復を願っている」と話した。

 事故現場に自宅の敷地がある主婦の大里さとさん(84)は「すごい音がして外に出た。車の通りが激しい場所なのでよく事故は起きているが、こんなに大きいのは初めて」と目を丸くして話した。

 大里さんらによると、近所の人たちが車の中から負傷者を運び出し、自宅から持ってきた椅子に座らせたり毛布をかけたりして救急車が来るのを待ったという。毛布を持っていったという近くに住む自営業の50代女性は「みんな顔が真っ青で『痛い、痛い』と言っていた。こんな大きな事故が起きてびっくりした」と語った。【信田真由美】

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