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父親と話し合った末、同意得て殺害 初公判で被告認める 大分地裁


 87歳の父親を同意の上で殺害したとして、承諾殺人の罪に問われた別府市の無職、大久保雅道被告(58)の初公判が12日、大分地裁(辛島靖崇裁判官)であり、大久保被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役2年6月を求刑し、即日結審した。

 起訴状によると、大久保被告は2023年11月8日、同市の自宅で、父親の承諾を得て両手で首を絞め、殺害したとされる。父親の死因は窒息死だった。

 検察側は冒頭陳述で、大久保被告は父親の介護に悩み、市などに入院などについて相談。だが「結局病院などに入れることができないかもしれない」などと思い、父親と話し合った末に「殺害に同意している」と考えたと指摘した。鑑定留置の結果、大久保被告はうつ病で心神耗弱の状態だったという。

 弁護側は、大久保被告が反省しているなどとして執行猶予付きの判決を求めた。判決は25日。【神山恵】

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