バイデン米大統領夫妻は10日午前（日本時間10日深夜）、岸田文雄首相夫妻の歓迎式典をホワイトハウスで開いた。バイデン氏は「私たちはかつてないほど同盟を緊密なものにした。あなたのリーダーシップと友情に感謝する」と表明。ウクライナに侵攻したロシアに迷うことなく制裁を科し、ウクライナ支援に乗り出したとして「先見の明を持った勇気あるリーダーだ」と岸田氏を評価した。
岸田氏は「両国の協力は今やグローバルなものとなり、宇宙から深海までをカバーする広さと深さを兼ね備えたものとなった」と指摘。「日本は米国の友人と手を携え、10年後、100年後の世界の在り方を見据え両国の関係を発展させながら、ともに世界の課題解決の先頭に立つ」と強調した。
また、2年後の米建国250周年に合わせ250本の桜を日本から贈ると表明し「日米同盟の桜の絆は、今後もこの地で更に太く強くなっていくと確信している」と述べた。
岸田氏は、日本の首相として2015年の安倍晋三首相（当時）以来となる国賓待遇で訪米した。バイデン氏は車でホワイトハウスに到着した岸田氏を握手で出迎え。歓迎式典では、日本の国歌が演奏される中で19発の礼砲の音が鳴り響いた。【ワシントン大久保渉】
