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地震で巨大な落石がハイキング客を直撃、死者も 台湾・花蓮地区


 灰色の土砂が山肌を削って海へと滑り落ち、巨大な落石が駐車中の車両を押し潰す――。台湾東部沖で3日起きた地震で、震源に近い花蓮県は震度6強の激震に見舞われた。台湾メディアは、海沿いに切り立った断崖が続き台湾でも有数の観光地として知られる花蓮地区の被害状況に関する映像を次々と伝えた。

 花蓮には著名な観光地、太魯閣(たろこ)渓谷があり、家族で墓参りをする「清明節」の4連休の直前とあって、すでに多くの行楽客でにぎわっていた。地震による落石でハイキング中の少なくとも3人が死亡。渓谷周辺の駐車場でも、乗用車を直撃した落石で1人が死亡した。

 市街地の被害も大きかった。毎日新聞の取材に答えた花蓮市中心部でホテルを営む男性(32)は「突然大きな横揺れがあり、十数秒続いた。一部の部屋の壁にはひびが入り、タイルがでこぼこになった」と語る。

 花蓮市では2018年2月にも付近を震源とするマグニチュード6以上の連続地震があり、ビルが倒壊するなどして17人が死亡した。男性は「18年の地震よりも大きな揺れだった」と話す。別の男性(28)は揺れは10秒から20秒も続いたように感じたと言い、「花蓮では頻繁に地震が起きるが、今までにない大きさだった」と語った。

 市内では20世帯以上が暮らしていたとみられる8階建ての建物が大きく傾き、取り残された住民約20人の救出作業が行われた。この建物の近くに住む女性によると、建物は1階が朝食を提供する飲食店で、2階以上が住宅だった。地震で飲食店の部分は押しつぶされ、がれきの隙間(すきま)から店主の男性がはい出してきたという。

 太魯閣渓谷には3日夜現在で一部の行楽客が下山できないまま取り残されているほか、海岸沿いの道路のトンネル内にも人が閉じ込められている。3日午後3時ごろに被災地入りした次期総統の頼清徳副総統は、人命最優先で捜索にあたるよう指示した。【台東(台湾東部)林哲平】

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