愛子さまが日赤に初出勤 「社会人の一歩、身の引き締まる思い」

　天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは1日、日本赤十字社に入社し、東京都港区の本社に初出勤された。青少年・ボランティア課の辞令を受け取った後、玄関前で報道陣の取材に応じ、「社会人としての一歩を踏み出したのだと身の引き締まる思いがいたしました」とにこやかに意気込みを語った。

　宮内庁によると、愛子さまは本社配属の他の新入職員7人とともに、応接室で清家篤社長から辞令を交付された。

　愛子さまは白いシャツに紺のジャケットとスカート姿。「両親には頑張って行ってらっしゃいという励ましの言葉とともに送り出していただきました」と出勤前の両陛下とのやりとりを明かし、「早く職場になじみ、みなさまのお役に立てますよう、頑張ってまいりたいと思っております」と話した。

　常勤の嘱託職員として愛子さまが働く部署は、若手ボランティアの育成や研修を担う。宮内庁によると、宮中祭祀（さいし）や外国要人のもてなしなど皇族としての活動と仕事を両立していくといい、重なる場合は個々の事情ごとに調整する。【山田奈緒】