診断書を偽造して病気休暇とコロナ特別休暇を取得し、期間中の給与を不正に受給したとして、和歌山市は29日、社会福祉部の男性事務主査(50)を懲戒免職処分にした。
市人事課によると、男性は2022年8月から24年1月までの間、診断書13通を偽造して病気休暇を取り、計111日間の給与約230万円を不正に得ていた。男性は18年度以降、精神疾患を理由に4度休職していて、市の聞き取りに「同じ理由で休むのを繰り返したくなかった」と話し、自身のパソコンで急性腎炎などと病名を偽った診断書を偽造したという。不正に得た給与は市に返還している。
記者会見で市人事課の小浦紀幸課長は「市民の皆様からの信用を失墜し、深くおわびする」と謝罪した。市は診断書の偽造や給与の不正取得について県警に相談しているという。【駒木智一】