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松戸女児殺害7年 「天国では高校生に」 父親、現場で冥福祈る


 千葉県松戸市立小3年生だったベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9歳)が殺害された事件から7年がたち、父親のレェ・アイン・ハオさん(41)は26日、遺体が遺棄された我孫子市の排水路を訪れ、冥福を祈った。

 雨が降りしきる中、ハオさんは、現場に建てられたピンクの小さなほこらに、カーネーションなどリンさんが好きだった花束を手向け、あぐらをかくように座って目をつむってそっと手を合わせた。

 冷たい雨はハオさんにつらい記憶を呼び起こす。リンさんが発見された翌日、現場に駆け付けた時や葬儀の日も雨だった。「とても寒かった。天国では温かくしてるといいな。(生きていれば)高校生。どう成長していたのか想像できないが、天国では高校生になってほしい」と声を絞り出すようにつぶやいた。

 この1年で遺族には変化があった。昨年、福島県の元旅館を改装してベトナム料理店をオープンさせ、生活の基盤を福島に移した。ハオさんは「リンちゃんのやりたかったことをこれからもたくさん続けたい」と現場を後にした。

 2022年に確定した判決によると、小学校の元保護者会長、渋谷恭正受刑者(52)が登校中のリンさんを車で連れ去り、わいせつな行為をして殺害。遺体を排水路脇に遺棄した。【柴田智弘】

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