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四国電、昼間の電力使用でポイント 出力制御減らす狙い GW前後


 四国電力(本店・高松市)は26日、ゴールデンウイーク(GW)を含む4月15日~5月15日の午前9時~午後3時に家庭で使った電力に対し、電子マネーなどと交換できる同社ポイントを付与すると発表した。電力需要が落ちる時間帯に使用を促し、需要を上回る発電を一時的に停止させる再生可能エネルギーの「出力制御」を減らすのが狙い。26日から申し込みの受け付けを始めた。

 四電によると、付与するのは「よんでんポイント」で、契約プランによって1キロワット時あたり15~30ポイント。1ポイント1円相当で、専用サイトで商品券などと交換できる。対象は「おトクeプラン」などのプランを契約している同社ウェブサイト会員。

 プランの一つ「スマートeプラン・タイプL」では、1キロワット時につき30ポイント(30円相当)が付与される。月間使用量が少ない場合、支払う電気料金は1キロワット時32円21銭のため、ほぼ「タダ」になる計算で、他のプランでも割安になる。

 四電は電気自動車(EV)充電のほか、電化製品を使った家事を昼間の時間帯に実施してもらうことで、需要を生み出したい考え。ただ、固定価格買い取り制度(FIT)を利用して売電している家庭では、昼間の電力使用が増えると売電収入が減る恐れもあり、四電は注意を呼び掛けている。

 四電サイトによると、四電グループは2023年4月15日~5月15日(31日間)のうち、23日間で再生可能エネルギーの出力制御を実施した。同時期には、愛媛県の伊方原発3号機(最大出力89万キロワット)が定期点検中で停止していたが、今年のGW前後は運転する予定。GWには工場などの稼働が落ちて電力需要が減るため、天候次第では昨年以上に電力が「余る」状況も想定される。

 再生可能エネルギーの出力制御を減らす大手電力の取り組みとしては、九州電力が昼間の電気料金を夜間よりも割安にする家庭向けの新電気料金プランを発表している。

【植松晃一】

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