starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

東京都に3.8億円賠償命令 プール飛び込みで元生徒に重い障害


 東京都立墨田工業高校で2016年、教諭の不適切な指導に従って危険な体勢でプールに飛び込み、重度の障害を負ったとして、元生徒の内川起龍(きりゅう)さんと家族が都に約4億2600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は26日、都に約3億8500円の支払いを命じた。

 訴状によると、内川さんは同校の3年だった16年7月14日、水泳の授業で、教諭から水面上に差し出したデッキブラシを飛び越えるように言われた。指導に従って飛び込み台から飛び込んだところ、勢いでプールの底に頭を打ち付け、両手足がまひする障害を負い、車椅子生活となった。

 訴訟で内川さん側は、デッキブラシを飛び越えるように言われたことについて、「全く必要ないばかりか、極めて危険で、正当化される余地が全くない違法な指導方法だ」と主張。都側は賠償責任は認めた上で、請求された損害の一部について争っていた。

 教諭は20年12月、業務上過失傷害罪で略式起訴された。東京簡裁は「略式不相当」と判断し、教諭は在宅起訴された。21年11月の東京地裁判決は、教諭がプールの水面から約70センチ以上の高さに差し出したデッキブラシを越えて飛び込むよう求めたと認定し、罰金100万円の有罪判決を言い渡している。【斎藤文太郎】

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.