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自民・二階氏、議員辞職や離党否定 次期衆院選への不出馬を表明


 自民党の二階俊博元幹事長(85)=衆院和歌山3区=は25日、党本部で記者会見し、次期衆院選に出馬しない意向を表明した。派閥の政治資金パーティー裏金事件で二階氏の秘書の有罪が確定し、二階派(志帥会)の元会計責任者が在宅起訴されたことを受け、「本日、岸田文雄総裁に次期衆院選に出馬しないことを伝えた」と語った。党執行部は不出馬の表明を受け、二階氏に対する党の処分を見送る検討に入った。

 二階氏は当選13回の党重鎮で、安倍、菅両政権で党幹事長を史上最長の5年余り務めた。2012年からは二階派会長を務めている。

 二階氏は会見で「政治不信を招く要因となったことに深くおわびを申し上げる」と陳謝。その上で「政治責任は全て、監督責任者である私自身にあることは当然のことだ」と不出馬を決断した理由を語った。

 裏金事件では、18~22年、二階氏の政治団体の政治資金収支報告書に二階派から寄付されたパーティー券収入約3500万円を記載せず、政治資金規正法違反(虚偽記載)で秘書の有罪が確定し、二階派の元会計責任者も在宅起訴された。

 岸田首相は裏金事件に関係した議員の処分を4月の第1週に決める方針で、二階氏も厳しい処分は避けられない状況だった。ただ、二階氏は会見で、処分が不出馬の判断に影響したかについて「影響はない。自らが決めたことだ」と強調。25年10月まで残る衆院任期中は「有権者から負託をされた議席だ」として議員を続け、離党もしない考えを示した。

 岸田首相は25日、二階氏の不出馬表明を受け、「自民党の再起を強く促す出処進退であると重く受け止めた」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 二階氏は和歌山県議などを経て1983年に旧和歌山2区で初当選。93年に自民党を小沢一郎氏らとともに離党。新生党、新進党を経て旧自由党と自民党との自自連立政権樹立に尽力した。保守党、保守新党でも連立に参加し、03年に自民党復党。経済産業相、党総務会長などを経て16年8月から約5年2カ月、党幹事長を務めた。

 自民派閥では、09年11月に志帥会(当時伊吹派)に合流。12年12月に派閥トップとなり二階派を率いたが、裏金事件を受けて今年1月に派閥解散の方針を決めた。【竹内望、川口峻、森口沙織】

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