交番夜勤中にゲーム17時間 「スイッチ」持ち込み 巡査部長を処分

　勤務中にゲーム機で遊んでいたとして、奈良県警は、天理署山の辺交番に勤める40代の男性巡査部長を本部長注意の処分にした。県警への取材で明らかになった。処分は5日付。

　県警監察課によると、巡査部長は2023年11月下旬～24年2月、交番に私物の「ニンテンドースイッチ」を持ち込んだ。交番を訪れる人が少ない夜勤中に休憩室のテレビにゲーム機をつなぎ、計10回約17時間遊んでいたという。

　県警は警察署や交番で働く警察官の勤務状況を確認するため、抜き打ちで現地調査をしている。監察課が2月1日に山の辺交番を訪れた際、休憩室にゲーム機が置かれているのを見つけ、巡査部長に事情を尋ねた。巡査部長は私用のスマートフォンのテザリング機能を使ってインターネットに接続し、オンラインのシューティングゲームで遊んでいたと認めた。

　巡査部長は「今後は職務に励みたい」と反省しており、ゲームをしていた時間分の給与を返還すると申し出ている。監察課は「職員の指導を徹底し再発防止に努めていく」としている。【木谷郁佳】