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ベンチ→かまど、マンホール→トイレに 栃木・佐野に防災公園


 地震などの災害時、周辺住民が避難できるよう、座面を外すとかまどとして使えるベンチ、便座を据えられるマンホールなど防災機能を強化した栃木県佐野市の「新都市中央公園」が27日開園する。450リットル分の飲料水ボトル、生活用水としても使える4万リットルの防火用水槽も備え、緊急時の住民生活を支える。

 公園は、2003年まで使われ、モニタリングなどを経て11年に廃止された廃棄物処分場跡地など同市高萩町の3・2ヘクタール。旧地域振興整備公団(現UR都市機構)による佐野新都市の区画整理事業で地区公園に位置付けられ、市は東日本大震災を踏まえ防災公園としての機能を重視する計画を立てた。

 12年に測量、基本設計が始まり、当初は16年度の完成を目指したが、財源難や新型コロナの影響で整備が遅れた。総事業費は5億7140万円で、国からの交付金が2億1930万円。測量から12年がかりの長期事業となった。

 主な防災設備は、シートで周りを遮蔽(しゃへい)し救護スペースとして利用できる「防災あずまや」が1基、テントを張り、便座を据えて使用する「マンホールトイレ」が9基、薪や木炭を燃やせる円形コンロを足の部分に収納した「かまどベンチ」が2基。テントやシート、500ミリリットルペットボトルの飲料水900本などを保管する防災倉庫1基、消防の防火施設として地上型の貯水タンクも設置した。

 芝生など広場の合計面積が約1・35ヘクタールあり、避難時に1人当たり2平方メートルを占有したと換算すると6750人程度を収容できるという。多目的広場は、ドクターヘリなどのヘリポートとして利用もする。

 防災設備の他、テニスの壁打ちスペースやバスケットボールの3オン3コート、複合遊具などを整備。27日は式典に続き、午後4時から一般開放される。【太田穣】

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