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目指せ生涯現役 スズキ「スイフト」元エンジニアが語る「稼ぐ力」


 社会に出てから知識や技術を学び直すリカレント教育のセミナーが9日、静岡大浜松キャンパスであり、スズキの世界戦略車「スイフト」のチーフエンジニアを務めた望月英二さん(69)が講演した。次世代自動車で使われる部品をつくる中小企業の支援に携わってきた経験を踏まえ、「学び直しで技術革新に対応して『稼ぐ力』を身につけてほしい」と訴えた。【最上和喜】

 セミナーは同大人文社会科学部が企画した社会人向け公開講座の一環。県産業をけん引する人材の育成が狙いで、政治経済やIT、農業など各分野のトップランナーを講師に招いている。

 望月さんは現在、県や浜松市でつくる浜松地域イノベーション推進機構が2018年に設立した「次世代自動車センター浜松」のセンター長を任されている。リカレント教育として、欧米の次世代自動車の分解展示や部品軽量化の技術講座などを開催。中小企業の自社製品の提案力や収益力の向上を支援している。

 この日は、次世代自動車に関わる中小企業の状況を説明した。「(同センターの)支援メニューを十分に活用できていない経営者も多い」と明かし、「企業がリカレント教育にとりかかるためには、お金と人と時間に余裕をつくる経営が不可欠」と指摘した。

 この問題を解消しようと、同センターでは効率的な生産管理や職場環境の改善など、即効性のある経営指導も併せて行っているという。望月さんは「学びで得られるものを明確にすれば次に何を学ぶべきかが分かる。それを積み重ねることで企業も人も『生涯現役』を実現できる」と話していた。

 参加したジェトロ静岡貿易情報センターの峯裕一朗さん(25)は「『お金をつくるんだ』という意識で、主体性を持って新たな知識や技術を学んでいかなければならないと感じた。考え方がアップデートされたし、自分の仕事にも生かしていきたい」と感想を語った。

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