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河村市長の特別秘書、名古屋城復元で賛成派市民の動員依頼か


 名古屋市の河村たかし市長が進める名古屋城天守木造復元に関する2019年の市民説明会で、市長特別秘書の田中克和氏(39)が市議に賛成派市民の動員を依頼した疑いが浮上した。田中氏は「5年前のことで分からない」と釈明するが、事前に市民の情報を得て「うまく司会が指名できればいい」と伝えており「公平性について市民に疑念を抱かせる行為になり深く反省している」と市議会の委員会で謝罪した。

 河村市長が率いる減税日本の中川敦史市議が15、18の両日、市議会委員会で証言した。中川市議によると、19年12月に中川区で開かれた説明会の数日前、田中氏から「市長が(他地域での)説明会の参加者が少なく、しかも反対派の参加が多いのでさみしがっている。動員してくれないか」との電話を受けた。賛成派の中川市議は元々、支援者と参加する予定で、発言を希望する3人の顔写真と名前をSNSで送った。

 これに対し、田中氏は「(司会者に)うまく伝えておきます」「市長へもポジティブな質問が増えると伝えておく」とメールを送った。会場では3人のうち1人が発言したという。

 市議会で田中氏は「司会に伝えた認識はない」と述べた。河村市長は18日、取材に「一切指示していない。田中氏を厳重注意した」と話した。一方で「反対派の人の方が多く来ており、そうではない人の意見も聞くようにせないかんなとぼやいたことはある」と語った。

 特別秘書は市長を補佐する特別職で、河村市長が必要性を主張し14年から置いている。田中氏は18年に就き、木造復元する名古屋城天守のバリアフリー対策に取り組んでいる。

 15、18両日の市議会委員会では他会派の市議から「(田中氏が)政治家としての動きで世論を誘導しようとした」「市民説明会の正当性が大いに揺らいだ」など厳しい意見が出た。情報提供した中川市議は「今に至っては私も軽率だったと反省する」と述べた。【川瀬慎一朗、酒井志帆】

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