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愛媛かんきつの新星「紅プリンセス」非正規品出回る 県が注意喚起


 2025年に本格デビューが迫った愛媛の高級かんきつ「紅プリンセス」の“偽物”に県が頭を悩ませている。現在は一部で試験販売されているが、農家らから「販売時期ではないのに売られていた」などの情報提供が相次ぎ、県が直売所などに注意喚起を通達した。

 紅プリンセスは、高級品種でゼリーのような食感が人気の「紅まどんな」と濃厚な甘さが特長の「甘平(かんぺい)」を掛け合わせた品種。「県みかん研究所」(宇和島市)が17年かけて開発し、20年に商標登録された。18年の西日本豪雨で畑が流されるなど困難を乗り越えた経緯から“復興のシンボル”としても注目されている。

 県によると、情報が寄せられるようになったのは試験販売が開始された23年から。「紅プリンセス」として販売するには、糖度や酸味、外観などの厳しい条件をクリアして、県に申請書を提出して許可してもらうことが必要だ。糖度測定などの際は高額な専用装置を使う必要があり、県は「(装置を持っている)JAに所属していない場合などは、申請しにくい事情があるのでは」と指摘する。

 情報提供は、試験販売の開始日前にSNS(ネット交流サービス)や店頭などで販売されているのを見た農家らから寄せられている。県は販売者などに聞き取り調査するなどし、非正規品と判断した場合、口頭注意している。24年も増加傾向だっため、3月初旬に県内の青果市場や直売所にメールや文書などで注意するよう喚起したという。

 県は非正規品が販売される背景を「本格的な売り出し前で、あまり知られていないすきを狙っていることも考えられる」と推測。「厳しい審査基準を満たさないものが出回ると、紅プリだと思って購入した消費者に悪い印象を与えてしまう可能性もある」と、本格デビュー前に出はなをくじかれたことに憤りを感じている。今後は、口頭注意や文書による警告などを経ても改めない場合、訴訟などの厳しい処分も検討するという。【広瀬晃子】

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