脅迫メール9000通送った疑いで中3を書類送検 恒心教に共鳴か

　学術団体のメールマガジン配信用のサーバーを遠隔操作し、登録先などに大量のメールを送りつけたとして、警視庁捜査1課は12日、電子計算機損壊等業務妨害容疑などで、兵庫県芦屋市の中学3年生の少年（15）を書類送検した。メールは特定の弁護士の名前を挙げ、「ナイフでめった刺しにする」などと殺害を予告する内容で、大半が韓国の行政機関や報道機関に宛てられていたという。捜査1課は、少年がインターネット上で他人への中傷を繰り返す集団「恒心教」に共鳴していたとみている。

　書類送検容疑は2023年8月18日朝、自宅でタブレット端末から、学術団体の北海道支部が利用するメールサーバーを操作し、約9000通のメールを複数の宛先に送りつけ、学術団体や、受信した東京都内の学校の業務を妨害したとしている。少年は容疑を認め「同じような考えの人が集まっている恒心教にはまった。殺害予告をするとストレス解消できる」と供述しているという。

　捜査1課によると、恒心教を名乗ってネット掲示板上に、学術団体のサーバーのドメイン（インターネット上の住所）などが書き込まれており、不特定多数が不正にアクセスできる状態だったという。