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五百旗頭真さん死去 80歳 元震災復興会議長、政治学者


 東日本大震災復興構想会議議長や防衛大学校長を務めた神戸大名誉教授(日本政治外交史)の五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんが6日、急性大動脈解離のため死去した。80歳だった。

 1943年、兵庫県西宮市で生まれた。父は神戸大教授を務めた真治郎氏。京都大で政治学者の猪木正道に師事し、外交史や日米関係を専攻する学者の道へ。広島大助教授や米ハーバード大客員研究員を経て、81年に神戸大教授に就任した。85年には、11年かけて完成したとされる「米国の日本占領政策」(サントリー学芸賞)を出版した。

 95年1月、西宮市の自宅で阪神大震災に遭い、災害対応や復興政策も研究テーマの一つになった。防衛大学校長(2006~12年)時代の11年3月には東日本大震災が発生し、当時の菅直人首相が同年4月に設置した諮問機関・東日本大震災復興構想会議の議長に就任。「復興構想7原則」や「復興への提言」を発表した同会議を取りまとめた。

 12~18年、ハーバード大時代に交友があった蒲島郁夫熊本県知事の誘いで熊本県立大理事長に。在任中の16年に熊本地震が発生し、くまもと復旧・復興有識者会議の座長を務めた。安心・安全なまちづくりに向けて政策提言する「ひょうご震災記念21世紀研究機構」(神戸市)理事長や、天皇陛下の相談役の宮内庁参与、一般社団法人アジア調査会(東京)会長としても活動していた。

 政権から国際関係などで意見を求められることも多く、宮沢喜一氏や小泉純一郎氏ら歴代首相とも親交を深めた。11年に文化功労者。主な著書に「戦後日本外交史」「大災害の時代」など。

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