「建築界のノーベル賞」に山本理顕さん 米プリツカー賞

　「建築界のノーベル賞」といわれる米プリツカー賞の今年の受賞者に建築家の山本理顕（りけん）さん（78）が決まった。主宰する米ハイアット財団が5日、発表した。日本人としては2019年に受賞した磯崎新さん（22年に死去）に続き9人目。

　1945年生まれ。東京芸大大学院建築専攻修了後、73年に山本理顕設計工場を設立した。多数の集合住宅や埼玉県立大学に代表される学校建築で世界的評価が高く、横須賀美術館（神奈川県）に見られるような外観、内部ともにガラスを効果的に用いた空間づくりに定評がある。

　20年にはスイスのチューリヒ国際空港に隣接する約3万5000平方メートルの敷地にコンベンションセンターやホテル、ショップ、オフィスなどが入る複合施設「ザ・サークル」を完成させた。【平林由梨】