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過去2番目の暖冬「かなり異常な状態」 温暖化も影響 気象庁


 気象庁は、この冬(昨年12月~今年2月)の平均気温は平年より1・27度高く、1898年の統計開始以来、2020年シーズン(平年比プラス1・43度)に次ぐ2番目の暖かさだったと発表した。気象庁異常気象分析検討会(会長=中村尚・東京大教授)は4日、高温の要因を分析。中村会長は「顕著な暖冬で、かなり異常な状態と言える」との見解を示した。

 気象庁によると、この冬は全国153地点のうち31地点で平均気温の過去最高(タイ含む)を記録した。冬の全国平均気温は、変動を繰り返しながら100年あたり1・24度のペースで上昇しているという。

 検討会の分析によると、地球温暖化の影響などにより地球全体の気温が高かったことに加え、今冬は日本上空を吹く偏西風が平年よりも北側に蛇行し、日本付近は平年に比べて暖かい空気に覆われやすかった。偏西風の蛇行は、太平洋の赤道域東部の海面水温が平年より高い状態が続くエルニーニョ現象やインド洋西部の海面水温が高い現象が影響したと考えられるという。また、日本の北側を流れるジェット気流が平年よりも強く、寒気が日本付近に南下しにくかった。

 温暖化が個々の異常気象にどれほど影響したのかを定量的に評価する「イベント・アトリビューション」という手法で分析した結果、温暖化していなければ、今冬のような高温の発生確率は非常に低いと見積もられたという。中村会長は「どの季節を見ても温暖化の傾向は明瞭に表れている。今年の春や夏も、多くの地域で以前よりも高温になる確率が高くなることは間違いない」と話した。【山口智】

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