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北九州発祥「資さんうどん」 大阪で行列 関西で旋風起こすか?


 大いに気になっていた。関西のうどん好きなら誰しもだろう。注目度上昇中の「福岡うどん」の実力を。北九州市発祥の代表的チェーン店「資(すけ)さんうどん」が関西1号店を大阪市内に出店し、連日のにぎわいだ。讃岐うどんの攻勢に続き、今度は福岡から。関西のうどん事情がアツい。【中川博史】

 向かった先は同市鶴見区にある「資さんうどん今福鶴見店」。事前情報では、かなりの混雑ぶりだというので、昼時を避けて午後2時前に到着したが、それでも店の外に20人ほどが行列を作っていた。見ると店内にも同じぐらいの順番待ちの人。オープンから約3カ月、たいそう繁盛している。

 福岡うどんの特徴は、軟らかい麺、それに透き通っていてさっぱり味のだしと言われている。福岡と言えば豚骨ラーメンのイメージが強いが、実はラーメン店よりもうどんの店の方が多いという話があるぐらい、福岡県民はうどん好きなんだとか。確か、漫才の博多華丸さんもラーメンより本当はうどんの方が好きだと言っていたような。

 順番がやってきて、注文の段。何を頼むかは決めていた。定番中の定番「ごぼ天うどん」だ。「ごぼう天」ではなく「ごぼ天」。ごぼうの天ぷらが5本入っている。

 タブレットの操作にまごつきながら、量は「ふつう」、ネギは「多め」を選ぶ。天かすはともかく、おぼろ昆布が入れ放題なのは初めて。かなりのお得感だ。

 間もなく運ばれて来たので、まずはだしから。大阪のうどんに比べると、確かにあっさりしている印象。でも、味が薄いというのではなくて、うまみや甘みをしっかりと感じる。なんでも、サバ節や昆布、シイタケなどを独自にブレンドして、だしを取っているそうだ。

 麺の方は、評判通り軟らかいが、それより驚いたのはモチモチ感だ。食べ進むにつれ、ボリュームが増していくように思えて不思議な感覚。コリッ、サクッのごぼ天と交互に口に運ぶと、実に食べ応えがある。

 「だし文化が根付き、こだわりを持っている大阪の人たちに私たちの自慢の味を楽しんでいただき、認めてもらいたい。それが今後の足がかりになると思っています」。関西1号店の出店について、運営会社「資さん」(北九州市小倉南区)広報の伊藤典子さん(40)はそう話す。

 既に2月末に兵庫県尼崎市内に1店舗をオープン。今月13日には同市内にさらにもう1店舗を設けるそうだ。

 関西、とりわけ大阪のうどんは、おっちゃんが言うところの「けつねうろん」が代表格だったが、本場・讃岐うどんが瀬戸内海を越えてやって来て、楽しみ方のバリエーションが拡大。そこへ、うどん発祥の地と言われる福岡うどんの参入だ。もう、うれしいやら、悩ましいやら。

資さんうどん

 1976年創業。北九州市民のソウルフードとして知られ、現在は沖縄を除く九州各県や山口県などで約70店舗を展開。運営会社「資さん」の本社所在地は北九州市小倉南区上葛原2の18の50。電話(093・932・4757)。ホームページ(https://www.sukesanudon.com/)。

 今福鶴見店は2023年11月にオープン。24時間営業で、年中無休。座席数108席。メニューは100種類以上をそろえる。所在地は大阪市鶴見区鶴見4の11の61。大阪メトロ今福鶴見駅から徒歩約3分。

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