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ナワリヌイ氏の死「実態は殺人」 暗殺された元ロシア情報員の妻


 英国で2006年に暗殺された元ロシア連邦保安庁(FSB)のリトビネンコ中佐の妻マリーナさんが28日、ロンドンで記者会見した。マリーナさんは、北極圏の刑務所でロシア反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したことについて、自然死に見えても実態は「殺人にほかならない」と指摘。「国際社会ができることは、常に(真相を)問い続けることだ」と訴えた。

 旧ソ連の情報機関・国家保安委員会(KGB)の情報員だったリトビネンコ氏は、後継組織のFSBの腐敗を告発し、00年に英国に亡命。その後、06年にロンドンのホテルで猛毒の放射性物質ポロニウムを盛られて死亡した。英国側はロシア工作員が暗殺に関与したと指摘するが、ロシア側は否定している。

 マリーナさんは、自身の夫も毒を盛られる前に「何度も襲撃された」と述べ、ロシア側は死因にはこだわらないと説明。露北部ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に収監されていたナワリヌイ氏も拷問されて体力が低下しており、仮に病名は自然死でも「殺人にほかならない」と指摘した。

 会見には、ナワリヌイ氏が設立した団体「反汚職基金」幹部のウラジーミル・アシュルコフ氏らも同席した。ナワリヌイ氏がモスクワから遠い北極圏の刑務所に収監後に死亡したことについて、アシュルコフ氏は「弁護士が面会しづらい状況を作り、殺害を容易にするための準備だった。プーチン大統領がここ数年考えていた計画だ」との見方を示した。【ロンドン篠田航一】

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