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確定申告終え「正直者が割を食わぬよう」 納税者ら政倫審受け


 衆院政治倫理審査会(政倫審)の議論を受け、年度末で確定申告の手続きを進めている各地の納税者からは改めて自民党の裏金事件を批判する声が上がった。

 東京都千代田区の神田税務署を訪れた洋服店経営、島野三津子さん(62)は、岸田文雄首相の出席について「世論の批判を受けて渋々決断したようにしか見えない」と話す。「生活が苦しい人はたくさんいる。『裏金何千万円』という金額は国民と感覚の差が大きすぎて、本当に暗い気持ちになる」。確定申告を終えた飲食店経営、吉川謙さん(46)は「政倫審の結果がどうなるにせよ、正直な納税者が割を食わない世の中になってほしい」と望んだ。

 福岡市中央区の弁護士、中田拓也さん(27)は「裏金問題は『またか』という印象。国民に誠実に向き合うのが政治家としてのあるべき姿だと思うが、今はそうじゃない。自身の言葉でしっかり語ってほしい」と求めた。同市東区のパートの女性(76)は「政倫審が非公開じゃなくなったのは良かった」と評価し、首相の出席についても「それが総理大臣としての責任だと思う」と語った。

 その一方で、出席者は首相と派閥幹部5人に限定された。夫婦で大阪市内を訪れていた千葉県佐倉市のアルバイト、熊倉謙治さん(61)は「岸田首相はしっかり自民党をコントロールし、議員に説明責任を果たさせるべきだ」と話した。

 大阪市北区の梅田スカイビルで確定申告を済ませた同市此花区の歯科衛生士の女性(42)は、政治家の感覚が国民の暮らしとかけ離れていると実感したという。「給料が上がっても、物価高や社会保険料の負担増で、節約や節税では追いつかない。政治家にも政倫審にも何も期待していない」と突き放した。【北村秀徳、栗栖由喜、藤河匠】

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