群馬・山本一太知事、任期あと2年の来夏に出馬の態度表明へ

　群馬県の山本一太知事は29日の記者会見で、「来年7月に後援会の全体戦略会議を開き、（次期知事選に3選を目指して立候補）するかどうか、私の気持ちを伝えたい」と述べた。前回は選挙の1年前に出馬を表明したが、自民、公明両党の県組織が推薦した現職が落選した前橋市長選も踏まえ、態度表明を前倒しし、出馬する場合は万全の態勢を作る。

　山本氏は「やり残したことは山ほどあり、続ける必要もあるかと思うが、まだ決めてない」と出馬への意欲もにじませた。県内約70の地区後援会で前回選を分析し組織を強化した上で、県内1500サンプル以上の世論調査を実施して3選への賛否を確認し、自らの健康状態も踏まえて判断するという。

　山本氏は「前橋市長選でどんなにいいことをやっても県民に評価されなければ意味がない（と感じた）。出る時は必ず勝てる態勢を作りたい」とも説明。任期満了は2027年7月で、現職が2年前に出馬の態度を表明するのは異例。

　また、山本氏は28日に前橋市の小川晶市長と会談し、県と市による事業の継続や信頼関係構築への意欲を伝えたと明かした。【田所柳子】