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NYの医科大が学費無償化 超太っ腹理事長が1500億円寄付


 米ニューヨーク市のアルバート・アインシュタイン医科大学は、ルース・ゴッテスマン理事長(93)から大学に10億ドル(約1500億円)の寄付を受けたと発表した。全学生を対象とした授業料の無償化に充てられる。米国の医学教育機関への寄付額としては、過去最高規模という。同大は「我が校の学生はもう二度と授業料を支払う必要がなくなる」としている。巨額の寄付金の運用によって、将来にわたって無償化を続けるものとみられる。

 ゴッテスマン氏は同大の名誉教授でもある。1968年に小児科医として大学で勤務を始め、学習障害などについて長く研究を続けた。2022年に96歳で死去した夫のデービッド氏が、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社へ早い段階から投資し、莫大(ばくだい)な富を築いたという。夫妻はこれまでも医学分野の慈善事業に携わってきた。

 毎年100人超が入学する同大の授業料は、1人当たり年額5万9000ドル近い。米医科大学協会の調査によると、米国の医学生は約7割が学生ローンを抱えたまま卒業し、ローンの平均額は20万ドルに達する。

 同大は26日に発表した声明で、学費の無償化について「(経済的)手段を持たない有為な多様な人材をひきつけることが目的」と説明した。声明に合わせて公表した動画では、無償化の知らせに学生たちが跳び上がって喜んだり、抱き合って涙を流したりする姿が映し出された。

 ゴッテスマン氏は米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、夫から遺産について「あなたが正しいと思うことを何でもしてほしい」と伝えられていたと明かし、こう語っている。「(天国の)彼がしかめっ面をせずに、笑っていることを願っています。きっと喜んでいるでしょう」【ニューヨーク八田浩輔】

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