トランプ氏が控訴、企業の資産不正訴訟 534億円支払い命令不服

　トランプ前米大統領と一族が経営する企業が不動産の資産価値を過大申告し、銀行から不当に低利で融資を受けたとして、ニューヨーク州の裁判所がトランプ氏側に3億5490万ドル（約534億円）の支払いなどを命じた民事訴訟で、同氏の弁護士は26日、判決を不服として同州の高裁に控訴した。

　今月16日の1審判決はトランプ氏に対し、ニューヨーク州での企業経営を事実上、3年間認めず、金融機関からの新たな借り入れも禁止すると命じていた。米CNNテレビによると、トランプ氏が支払いを求められている総額は、利息も含めると4億5400万ドルに上るという。【ニューヨーク中村聡也】