京都府立高教諭、当て逃げで停職 部活動引率中 「逃げ切れるかと」

　部活動で車に生徒を乗せ、当て逃げしたとして京都府教育委員会は22日、府南部の府立高校の男性教諭（62）を停職1カ月の懲戒処分とした。教諭は警察に当て逃げを否定したが生徒の申告で発覚。同日付で退職した。

　府教委によると、2023年8月、バドミントン部顧問だった教諭は福知山市である大会に出場するため私有車に生徒6人を乗せて引率。同市内の交差点で他の車に接触する物損事故を起こし、そのまま立ち去った。

　その後付近のコンビニ店に駐車し、被害者の通報で警察官に発見されたが、車の傷は「昔に付けた」と虚偽説明。同乗の生徒が事故を申告した。教諭は同年12月に道路交通法違反で略式起訴され、罰金5万円を支払った。

　府教委に教諭は「逃げ切れるかと思った。申し訳ない」と陳謝。府教委は「府民の信頼を損ないおわびする」とのコメントを出した。【千金良航太郎】