ロシアがウクライナに侵攻して2年となった24日、福岡市中央区の福岡市科学館のプラネタリウムでウクライナの星空を投影するイベントがあった。北東部ハルキウでプラネタリウムの解説員を務めていたオレナ・ゼムリヤチェンコさん(31)がマイクを握り、約300人が星空を眺めた。
オレナさんはウクライナ語で星座の解説をした他、ロシアに攻撃される前のハルキウの街並みや、建物が損傷した現地のプラネタリウムの写真も紹介した。
侵攻から約2カ月後の2022年8月から東京都内に避難し、日本各地で上映会を開いてきたオレナさんは「星空を投影中だけは平和な頃のハルキウ、普通の生活を思い出して力をもらえる。日本の人たちにウクライナのことをもっと知ってもらい、一緒に平和を祈ってほしい」と語った。
熊本市南区から家族5人で訪れた峰佐分利(さぶり)さん(65)は「国は違っても星空はつながっているんだと実感した。早くウクライナに平和が訪れてほしい」と話した。【長岡健太郎】