重さ300キロ、大ケヤキ飾る「横綱」 山形・東根小でしめ縄作り

　山形県東根市立東根小学校で23日、国指定特別天然記念物の大ケヤキを飾る巨大しめ縄「横綱」作りがあった。5年生の児童や保護者ら約130人が直径最大約1・5メートル、長さ約20メートル、重さ約300キロの綱を完成させた。

　大ケヤキは高さ28メートル、幹回り16メートルで樹齢は推定1500年超。植物学者が全国のケヤキを大相撲に見立てて作成した番付で同小の大ケヤキが「東の横綱」に選ばれたことにちなみ、全国にPRしようと毎年しめ縄を作っており、今年で30回目。

　この日は体育館で、地元有志の「横綱づくり実行委員会」が講師を務め、地区で育てた稲わらでできたこもから作った3本の縄を大勢で持ち上げたり、ねじり寄せたりするなどして1本にまとめ上げた。

　参加した児童は「簡単だと思ったけど難しかった」「重かった」と笑顔を見せていた。実行委の鈴木祥司会長（77）は「昨夏の猛暑の影響で稲の出来が悪くわらが短くなり苦労した。子供たちには横綱のように大きく育ってほしい」と話した。

　横綱は体育館に飾られ、4月29日に市内をパレードして地区住民にお披露目される。【横田信行】