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ゼレンスキー政権、国内支持率低下 人気の総司令官交代で保身か


 ロシアのプーチン政権がウクライナへの軍事侵攻を始めてから24日で2年。前線ではロシアが攻勢に出る中、ウクライナは米国の軍事支援が滞るなど、苦しい状況にある。近い将来、この戦争は収束できるのか。

 「ロシアの狂気は敗北しなければならない。そのために私たちはあらゆることをする」。ウクライナのゼレンスキー大統領は22日のビデオ演説で改めて国民に結束を訴えた。ただ、反転攻勢に失敗し、戦争による疲弊が深まる中、ゼレンスキー政権は国内での支持率低下に直面している。

 キーウ国際社会学研究所によると、ゼレンスキー氏の支持率は2022年12月の84%から62%(23年12月)まで下落した。政府への信頼度に至っては52%から26%へと大きく落ち込んでいる。

 ゼレンスキー氏は今月8日、軍トップのザルジニー総司令官を解任し、シルスキー陸軍司令官を後任に据える人事を発表した。「鉄の将軍」とも呼ばれたザルジニー氏は国民からの人気が高かった。その点を警戒するゼレンスキー氏が、保身のために解任したとの見方も根強い。

 ウクライナ政治に詳しい研究者、コンスタンティン・スコルキン氏は、米シンクタンクのサイトに寄せた10日付の分析で、ゼレンスキー氏が世論の大勢に逆らったのは初だと指摘したうえで、「彼の決断はザルジニー氏を英雄視する有権者らをはねつけるものだ」と批判した。

 後任のシルスキー氏は、ザルジニー氏が打ち出した無人兵器やサイバー戦重視への戦術転換の方針を踏襲する考えとみられる。だが、欧米による兵器や弾薬の供与は追いつかず、ウクライナ軍は前線で守勢に立たされているのが現状だ。戦況がさらに悪化すれば、ゼレンスキー氏の任命責任が問われる可能性もある。

 兵員不足も深刻だ。米メディアは23年8月、ウクライナ側の戦死者は約7万人、負傷者は10万~12万人との米政府当局者の推計を報道。ゼレンスキー氏は同12月、最大50万人の追加動員を検討中と表明した。一方で軍への志願者は激減し、違法に国外へ逃れるなどの「徴兵逃れ」が大きな問題となっている。【ベルリン念佛明奈】

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