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津の4歳暴行死、量刑が争点に 母、初公判で起訴内容認める


 津市のアパートで2023年5月、当時4歳の三女に暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた工員、中林りゑ子被告(43)の裁判員裁判の初公判が20日、津地裁(西前征志裁判長)であり、中林被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。量刑が争点となる。論告求刑公判が26日にあり、3月8日に判決が言い渡される予定。【原諒馬】

「赤ちゃんポスト」から引き取ったが…

 起訴状などによると、中林被告は昨年5月21日ごろ、布団の上に立っていた三女ほのかちゃんを、布団を強く引っ張り上げて転倒させ、22日に高さ31センチの机の上に立ったほのかちゃんの背中を殴って転倒させ、急性硬膜下血腫による脳ヘルニアで死なせたとしている。

 検察側は冒頭陳述で、「ほのかちゃんが中林被告から暴力を振るわれ、十分にご飯を食べさせていなかった」と指摘。検察側によると、中林被告は19年2月に自宅でほのかちゃんを出産した直後、熊本市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)に預けた。

 中林被告が引き取りたいと申し出たため21年3月、保育園へ通わせることを条件に、アパートで一緒に暮らし始めた。だが、事件前には、ほのかちゃんが他の部屋へ行き来できないように寝室に段ボールを立てて、1人で食事や睡眠をとらせていたと主張した。

 一方、弁護側は冒頭陳述で、「ほのかちゃんの発達に遅れがあり子育てがうまくいかず、言いつけを守らないことにかっとなって手を出した」と主張。両親が経営する工場で働いていたが、新型コロナウイルス禍で収入面でも悩み、月7、8万円程度の収入で困窮。ほのかちゃんの出産について1年半以上、誰にも打ち明けておらず、「周囲から孤立し、精神的に追い詰められていた」と述べ、情状酌量を求めた。

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