EU、13回目の対露制裁に合意 無人機製造企業などが対象

　欧州連合（EU）の加盟国は21日、大使級会合を開き、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する追加制裁案に合意した。EUの対露制裁は13回目。侵攻から2年となる24日に合わせて正式承認される予定だ。

　制裁案の詳細は公表されていないが、ロイター通信によると、新たに約200の個人・団体を渡航禁止などの制裁対象に加える。

　特にロシア軍の無人機の製造や供給に関わる企業を多数追加。大半はロシア企業だが、中国企業4社（うち1社は香港企業）が含まれているという。EUのフォンデアライエン欧州委員長はX（ツイッター）に「我々はロシアの無人機へのアクセスをさらに制限する」と投稿した。

　制裁リストには、ウクライナからの子供の連れ去りに関与したとされる個人・団体も追加されている。【ブリュッセル岩佐淳士】