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留置場で警視正死亡 国家公安委員長「再発防止に向け調査」


 女性に性的暴行をしたとして逮捕・起訴された中国四国管区警察学校(広島市)の警視正、岩本幸一被告(58)が17日に勾留先の広島県警広島中央署の留置場で意識不明の状態で見つかり、その後死亡したことについて、松村祥史・国家公安委員長は20日の閣議後記者会見で「誠に遺憾。広島県警で再発防止に向けて調査を進めている」と述べた。警察庁は19日、全国の警察に対し、自殺などの恐れがある容疑者への対策をさらに徹底するよう指示した。

 県警によると、岩本被告は17日夜、居室のトイレ内でぐったりしているのを巡回中の警察官に発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。倒れていたトイレ内には、遺書とみられる便箋が残されていた。県警は岩本被告を自殺などの恐れがある「特別要注意者」に指定していた。

 留置場で容疑者が自殺を図ったケースは過去にもあり、2022年9月には大阪府警福島署で勾留中の男性容疑者(当時28歳)が自殺を図ったとされ、その後死亡した。大阪の事案を受け、警察庁は23年2月に自殺などの恐れがある容疑者への監視強化などの対策を全国の警察に指示していた。松村氏は「広島県警においても取り組みを進めていた。留置管理業務の徹底を図るよう警察を指導したい」と話した。【松本惇】

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