万博公衆トイレに2億円「高額と言えない」 自見担当相が見解

　自見英子万博担当相は20日の記者会見で、2025年大阪・関西万博の会場に設置する公衆トイレの建設費について、競争入札の結果、若手建築家がデザインする2カ所をそれぞれ約2億円で契約していることを明らかにした。その上で「（価格は）高額とは言えないものだと考えている」との見解を示した。

　日本国際博覧会協会は万博会場に約40カ所の公衆トイレを建設する予定で、そのうち8カ所を40代以下の若手建築家が手がけるとしている。約2億円で契約したのはそのうちの2カ所で、自見氏は「アートという側面があり、美しさなども考慮している」と説明した。

　一方で高額との批判があることについては、個室などの数が一般的な公衆トイレより多くなる見込みであることを理由に挙げ、「規模から考えて必ずしも高額とは言えない」と強調した。【池田直】