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「プーチンが最も恐れた男」と英紙が追悼 英国でも相次ぐ謎の死


 ロシア反体制派指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡は、多くの亡命ロシア人が住む英国でも大きく報じられた。

 英紙タイムズ(電子版)は16日、「プーチン(露大統領)が最も恐れた男」と題した追悼記事を配信。プーチン氏が公の場でほとんどナワリヌイ氏の名前を口にしなかったことを挙げ、「ナワリヌイ氏のカリスマ性」をロシア政府が極度に恐れていたと指摘した。

 スナク英首相は「恐ろしいニュースだ」とX(ツイッター)に投稿。そのうえで「生涯を通じ、信じられないほどの勇気を示した」とたたえ、「ロシア民主主義の擁護者」と位置付けた。

 2020年のナワリヌイ氏襲撃事件で使用された猛毒の神経剤「ノビチョク」は、英国でもよく知られた化学兵器だ。18年に英南部ソールズベリーでロシア軍参謀本部情報総局(GRU)元大佐のスクリパリ氏が襲撃された事件でも、このノビチョクが使われた。こうした経緯から英国ではナワリヌイ氏への関心も高く、英メディアは「多くの死は解決されない」(英紙ガーディアン)などと改めてその不可解さを報じた。

 英国はプーチン政権に敵対する亡命ロシア人の一大拠点で、特にロンドンは近年、ロシアの地名風に「ロンドングラード」などと呼ばれる。一方、英国で謎の死を遂げるロシア人も後を絶たず、06年にはロシア連邦保安庁(FSB)元情報員のリトビネンコ氏がロンドンのホテルで、何者かに放射性物質ポロニウムを盛られて殺害された。

 ロシア新興財閥「オリガルヒ」の実業家ベレゾフスキー氏も13年、ロンドン郊外の自宅で死亡。英警察は自殺との見解を示したが、不審な点も多いとされる。

 そのビジネス相手だったジョージア(グルジア)国籍のパタルカツィシビリ氏も08年にロンドン郊外の自宅で心臓発作で死亡した。【ロンドン篠田航一】

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