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「格大幅に上がった」 北朝鮮ロイヤルファミリー談話、真意見極めへ


 林芳正官房長官は16日の記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が談話で、岸田文雄首相の訪朝に言及したことについて「談話には留意している」と語った。その上で「談話の評価を含めて詳細については、今後の交渉に影響を及ぼす恐れがあるため明らかにすることは差し控える」と述べるにとどめた。

 金与正氏は15日の談話で「既に解決された拉致問題を両国関係の障害物として捨てるのなら、両国が近づけないわけはない。岸田首相が平壌を訪問する日が来るかもしれない」と述べた。林氏は拉致問題に関しては「『既に解決された』との主張は全く受け入れられない」と反論した。

 日朝協議を巡っては、北朝鮮の外務次官が2023年5月、「朝日両国が会えない理由はない」とする談話を発表したが、今回は「ロイヤルファミリー」の一員による談話で、外務省幹部は「格が大幅に上がった。正直、驚いた」と漏らした。

 岸田首相は自身直轄のハイレベルでの協議を進め、条件を付けず金正恩氏との会談を目指す考えを繰り返し表明している。南北関係がかつてなく冷え込み、米朝対話も動きがない現在の国際環境は、「北朝鮮が日本に歩み寄りやすい」との目算が日本政府内にある。談話の真意について慎重に見極める方針だ。別の外務省幹部は「こちらが前のめりになり過ぎると身動きがとれなくなる。揺さぶられないようにしないといけない」と語った。

 これに関連して、韓国統一省の副報道官は16日、金与正氏の談話について、「韓国政府は日本と北朝鮮の関係を綿密に見守っており、北朝鮮問題については韓日米間で緊密に意思疎通している」と述べた。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は北朝鮮に対し強硬姿勢を貫いており、日米韓は協力を強めている。韓国政府は連携に乱れがないことをアピールした形だ。【村尾哲、古川宗、ソウル日下部元美】

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