受験シーズンまっただ中、そして年度末に向けてせわしなくなるこの時期。緊張や疲労で、おなかの不調に悩まされる人もいるのではないだろうか。
腸内環境とストレスは深く関係し合っているが、そうした実態を半数の人は知らない――。大正製薬（東京都）が2023年12月にインターネット上で実施したアンケートで、こんな結果が明らかになった。
アンケートのテーマはストレスと「腸活（ちょうかつ）」について。全国の20～60代の400人（男性200人、女性200人）から回答を得た。
アンケートによると、腸内環境とストレスが密接に影響していることを知っているかについて、31・8％は「知らなかった」、19・0％は「聞いたことはあるがよくは知らない」と答えた。
過半数の50・8％は知らなかったことになる。
「よく知っている」は15・0％、「なんとなく知っている」は34・2％だった。
「腸は第二の脳とよく言われるが、ストレスとの相互関係については『腸内環境＝おなかの不調の改善』のイメージが強く、ストレス解消まで結びつきにくいようだ」。大正製薬はそう分析する。
腸内環境を整えるために気を付けていることについての質問（複数回答可）では、「ヨーグルトや乳酸菌飲料をとる」が最多の44・0％だった。
以下「こまめに水分をとる」（29・3％）、「発酵食品を食べる」（28・5％）と続いた。
一方で「気を付けていることはない」（27・8％）も一定数を占めた。
「睡眠を十分にとる」「朝食を必ずとる」はいずれも25・3％だった。【松尾知典】
