「男何人いるの」と聞き尻触る 医師処分、看護師は恐怖心から退職

　千葉県は9日、女性看護師へのセクシュアルハラスメントで県立病院の男性医師（36）を停職6カ月の懲戒処分とした。男性は同日依願退職した。

　県経営管理課によると、医師は2023年6～7月、同僚の看護師に「男何人いるの？」などと発言し、尻を2回触った。看護師は恐怖心から退職に追い込まれた。看護師の退職の申し出や他の職員からの通報で発覚した。

　同課によると、この医師は5年以上前から少なくとも7人の女性看護師にセクハラをしており、上司から注意を受けていた。同課は「医師という職種で専門性が高く、他のセクションに動かせなかった」などと説明している。【長沼辰哉】