「犯罪的怠慢」バイデン氏が共和党批判 ウクライナ支援予算案巡り

　バイデン米大統領は9日、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援に必要な緊急予算案が、共和党の反対によって連邦議会での可決見通しが立たない現状について、「議会がウクライナを支援しないのは犯罪的な怠慢に近い」と批判した。ホワイトハウスでドイツのショルツ首相と会談した際、冒頭のやりとりの中で語った。

　ショルツ氏も「米国と欧州諸国の支援がなければ、ウクライナは自国を守ることができなくなる」と話し、米国による支援の必要性を訴えた。両首脳は会談で、ウクライナを断固として支援することを再確認した。

　また、ショルツ氏は会談冒頭、米保守系FOXニュースの元看板キャスターが8日に公開したプーチン露大統領へのインタビューに触れ、「ばかげたインタビューだ」と指摘。「彼（プーチン氏）がこの戦争の歴史について常に多くのうそをついていることが理解できた。隣国の領土の一部を手に入れたいのだ。単なる帝国主義だ」と批判した。【ワシントン西田進一郎】