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1期生がみそ汁、デュエット強要…研修で防げ、議員のハラスメント


 さいたま市議会で1日、ハラスメント防止研修が行われた。議員向けの相談窓口「女性議員のハラスメント相談センター」共同代表で、政治分野のハラスメントを研究している浜田真里さんが講師を務め、「小さい芽をいかに摘めるか、第三者がどのように介入するかが重要だ」と訴えた。全会派から市議約40人が参加した。

 浜田さんは、パワハラ、セクハラ、マタハラそれぞれの定義を、実際にあった相談などを基に説明。当選1期生がみそ汁を作る▽1期生は2期生より早く集合場所に行かなければならない--など、驚くような習慣がある議会の実例を紹介した。

 また、ハラスメントは議員間、議員と職員、有権者と議員など、さまざまな関係性の中で起き、上下関係だけでなく、体力差や声の大きさなどの要素でパワーバランスが変わると説明した。

 パワハラでは「精神的な攻撃」を受けるケースが最も多く、特に議員間では選挙などで被害者が孤立して精神的に非常に大きな負担になるという。

 この日は、浜田さんが協力し内閣府が製作した「政治分野におけるハラスメント防止研修教材」の動画を視聴。新人議員が飲酒やデュエットを強要される場面では「かわいそう」などの声が上がった。実際によくある事例を選んで作ったという。動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。

 浜田さんは市町村議会での事例を基に「ハラスメント防止条例を作った議会は、ほぼ問題が起きたところ。何か起きないと動かないということだ」と指摘。ハラスメントが起きた時に、「ルールがないと状況に応じた対応は困難。被害者救済のためでもあるが、社会の目も厳しくなっている。倫理条例などを制定しておくことは重要だ」と話した。【岡礼子】

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