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仲邑菫女流棋聖「強くなるチャンス」 初防衛ならず、女流棋聖戦


 囲碁の第27期女流棋聖戦三番勝負第3局が5日、東京都千代田区の日本棋院で打たれ、挑戦者の上野梨紗二段(17)が、中学生棋士の仲邑菫(なかむら・すみれ)女流棋聖(14)に233手で黒番中押し勝ちし、2勝1敗でタイトル初獲得を決めた。仲邑女流棋聖は初防衛を果たせなかった。

 午後3時5分、仲邑女流棋聖は投了を告げると、涙をこらえるように盤面をじっと見つめた。

 国内最後のタイトル戦となった本局。仲邑女流棋聖は中盤以降劣勢が続き、何度も苦しげな表情を見せる。「ずっと難しい碁だった。シリーズ全体を通して反省点が多かったが、これは強くなるチャンスかなと思った」。仲邑女流棋聖は終局後の記者会見でそう振り返った。

 2019年4月、当時史上最年少(10歳0カ月)でプロ入り。周囲の予想を超えるスピードで実力を上げ、次々と年少記録を打ち立てる。そして昨年2月の女流棋聖戦で上野愛咲美女流立葵杯を破って史上最年少(13歳11カ月)で女流タイトルを獲得した。

 初防衛をかけた今シリーズは、昨年49勝(19敗)で初の最多勝を獲得するなど成長著しい上野新女流棋聖と対決。戦前の予想通りに接戦となり、最後はライバルの前に屈した仲邑女流棋聖は「国際棋戦で上野さんと当たったら絶対に勝ちたい」と雪辱を期した。19日が国内最後の対局となり、史上初の中学生タイトルホルダーの実績を引っさげて、3月に韓国へと渡る。【武内亮】

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