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諏訪湖、「御神渡り」出現せず 6季連続「明けの海」を宣言


 諏訪湖(長野県)の氷がせり上がって筋状に湖を横断する「御神渡(おみわた)り」の出現に備え、湖面観察を続けてきた八剱(やつるぎ)神社(諏訪市)の宮坂清宮司(73)は立春の4日、「これ以上(の結氷を)望むことはできない」と、御神渡りがない「明けの海」を宣言した。【宮坂一則】

 今季は出現の第一歩となる全面結氷は一度もなく、氏子総代そろっての湖面観察はこの日で終了した。御神渡りの出現は2018年2月が最後で、明けの海は6季連続となった。

 今季の湖面観察は小寒の1月6日に開始。宮司と氏子総代が毎朝午前6時半から定点観察場所の舟渡川河口(諏訪市豊田)で気温と水温を観測してきた。

 4日朝の舟渡川河口は、2センチほどの雪が周囲に積もり、強風で大波が打ち寄せる荒れ模様の天候で、観測した気温は氷点下1・3度、水温は2・8度。観測後の記者会見で宮坂宮司は「今年は厳しい冬ではなかった。大寒(1月20日)前後は(朝でも)零度を上回る気温で、この冬はどうなっているのかと不安を覚えた」と振り返った。その上で心境を詠んだ短歌を披露した。

 「氷割る 斧(よき)の音こそ 誇りなり 寒(かん)の朝(あした)に 波をみるとは」

 大久保一・大総代(73)は「冬の諏訪湖に御神渡りがないのは非常に残念」と話しながら、来季以降の出現に期待した。同神社では17日の「注進奉告祭」で今季の明けの海を神前に報告する。

 同神社には、御神渡りの出現の記録が室町時代の1443(嘉吉3)~44年の冬から残っており、記録に残る明けの海は今季が80回目。ほぼ半分が戦後で、87年以降、特に顕著になっている。

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