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バイデン氏、圧勝でも再選への不安要素は 民主党候補争い初戦


 11月の米大統領選に向けて、民主党候補争いの実質的な初戦となる南部サウスカロライナ州予備選が3日行われ、再選を目指すジョー・バイデン大統領(81)の勝利が確実になった。米メディアが報じた。有力な対抗馬がいないため、事実上の信任投票。バイデン氏は、共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)との本選での対決を想定した遊説や資金集めを本格化させているが、不安材料も多く再選への道筋は明るくない。

 AP通信によると、開票率49%の段階で、バイデン氏の得票率は96・4%。バイデン氏は声明で「サウスカロライナの人々は、大統領選に勝利し、ドナルド・トランプを敗者にする道へ導いてくれた」と述べた。

 バイデン氏は3日の予備選を前に黒人教会を訪れるなど、支持基盤である黒人の支持固めを図った。一方、既存政治の打破を掲げる作家のマリアン・ウィリアムソン氏(71)の得票率は2・0%、世代交代を訴えるディーン・フィリップス連邦下院議員(55)は1・6%で、支持は伸び悩んだ。

 民主党候補争いは、前回の2020年大統領選までは中西部アイオワ州と東部ニューハンプシャー州で初戦と第2戦が行われていた。しかし、「人種が多様な地域の声を序盤戦で反映させるべきだ」とのバイデン氏の意向を受け、民主党全国委員会は、黒人が約4分の1を占めるサウスカロライナ州を初戦の舞台に決めた。20年にバイデン氏が序盤2州で苦戦し、サウスカロライナ州での勝利で息を吹き返したことも背景にある。

 ニューハンプシャー州は党全国委の決定に反し、1月23日に非公認の予備選を実施。バイデン氏は出馬を見送った。

 バイデン氏が党候補に指名されるのは確実な情勢だが、高齢問題などを抱えるため世論調査の支持率は4割前後で低迷している。また、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区への長期侵攻を容認する姿勢にも、若者や党内左派から強い反発が起きている。【ワシントン秋山信一】

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