チェーンソー使いこなそう 森林間伐ボランティア育成へ講習会 奈良

　荒廃した森林で間伐を担うボランティアを育てようと、奈良県橿原市のNPO法人「森づくり奈良クラブ」（奥恵一郎理事長）は28日、県立矢田山遊びの森子ども交流館（大和郡山市）で初心者向けのチェーンソー講習会を開いた。県内から男女6人が参加し、安全な伐採方法などを学んだ。

　同クラブは1997年から環境保全のための間伐などを開始。2016年度に「自然公園関係功労者環境大臣表彰」を受けている。

　この日はクラブ会員の清原正彦さん（75）が講師役となり、「チェーンソーを使う際は両手だけでなく、機械後部を体に密着させて3点で支えると安定する」などと参加者に助言。丸太を輪切りにするコツや、立木を伐採する際の「受け口」や「追い口」と呼ばれる切り込みの入れ方なども指導した。

　参加した明日香村の会社員、上田友美子さん（39）は「自宅の荒れた畑を整備したくて受講したが、チェーンソーの基礎が分かった。いずれはボランティアに参加したい」と話した。【村瀬達男】