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小中高生の自殺者数、507人で過去2番目の多さ 2023年暫定値


 厚生労働省が26日に公表した2023年の自殺者数(暫定値)の統計で、小中高生は507人で過去最多だった前年の514人(確定値)に次いで過去2番目に多かったことが明らかになった。総数は2万1818人で、前年の確定値に比べて63人減った。減少は2年ぶり。ただし、3月に公表予定の確定値では例年、暫定値よりも数人から数十人増える傾向にある。

 自殺者数は03年の3万4427人をピークに減少し、19年に2万169人になった。新型コロナウイルス感染症の流行が始まった20年以降は、2万1000人台で高止まりが続いている。

 23年の男女別は、男性が1万4854人(前年比108人増)で、13年ぶりに増加に転じた22年から2年連続の増加。女性は6964人で前年比171人減ったが、20歳未満と20代などで増加した。

 小中高生の内訳は、高校生342人、中学生152人、小学生13人だった。政府は23年6月に「こどもの自殺対策緊急強化プラン」を取りまとめ、若年者の自殺対策を進めている。厚労省は「多くの子どもや若者が利用するSNS(ネット交流サービス)の相談事業を強化するなどしたい」としている。

 自殺者全体の原因・動機別では、健康問題が1万2336人で最多だった。経済・生活問題が5157人と続いた。より詳細な項目もあり、孤独感は659人、性的少数者であることの悩み・被差別は28人、奨学金の返済苦は6人だった。

 年代別では50代が4186人で最多。次いで40代が3624人、70代が2899人と続いた。

 人口10万人あたりの自殺者数は全国で17・5人で、都道府県別では山梨県(26・8人)が最も高く、和歌山県(24・8人)、岩手県(22・4人)と続いた。男性は24・4人、女性は10・8人だった。【中川友希】

相談窓口

・#いのちSOS

 「生きることに疲れた」などの思いを専門の相談員が受け止め、一緒に支援策を考えます。

 0120・061・338=フリーダイヤル。月・木、金曜は24時間。火・水・土・日曜は午前6時~翌午前0時

・いのちの電話

 さまざまな困難に直面し、自殺を考えている人のための相談窓口です。研修を受けたボランティアが対応します。

 0570・783・556=ナビダイヤル。午前10時~午後10時。

 0120・783・556=フリーダイヤル。午後4時~同9時。毎月10日は午前8時~11日午前8時、IP電話は03-6634-7830(有料)まで。

・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/

 さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。

・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/

 悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。

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