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中国、英男性に懲役5年判決「スパイ行為」 ビジネス従事40年


 中国外務省の報道官は26日の記者会見で、英国人男性が海外に違法に情報を提供するなどした罪により北京市の裁判所で懲役5年の判決を受けたと明らかにした。男性は控訴したが、2023年9月の2審判決で棄却された。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、男性は中国ビジネスに40年間携わっていたという。

 中国で長年働き、現地の実情に精通したビジネスマンがスパイ行為をしたとして当局に摘発された事例としては、アステラス製薬の日本人男性社員が拘束・逮捕されたケースがある。中国、英国両政府はこれまで今回の件を公にしておらず、外国人の拘束事案は水面下でより多く存在する可能性がある。

 WSJによると、男性は70歳前後で、18年に公の場から姿を消しており、この時期に当局から拘束された模様だ。1980年ごろから中国ビジネスに携わり、現地でコンサルティング会社を設立。過去には米大手企業で働いた経験もあるという。

 中国外務省の報道官は、1審判決は22年8月に下されたと説明した上で「裁判所は厳格に法に基づいて審理し、男性の訴訟上の権利は保障された。中国は法治国家だ」と述べた。

 習近平指導部は近年、「国家の安全」を重視して反スパイ法などを通じて外国人の取り締まりを強化。日本人だけでなく、カナダ人の実業家や元外交官、オーストラリア人のジャーナリストなども拘束され、外交問題に発展してきた。

 中国の不透明な法執行は経済協力や民間交流に影を落としており、日中経済協会と経団連、日本商工会議所による合同訪中団も25日、北京市で李強首相と会談した際に懸念を伝えていた。【北京・河津啓介】

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