岸田首相、国賓待遇で4月に訪米へ ホワイトハウス発表

　米ホワイトハウスは25日、岸田文雄首相が4月に国賓待遇で米国を公式訪問すると発表した。公式行事は4月10日で、夕食会も開かれる。米国家安全保障会議（NSC）のカービー戦略広報調整官は25日の記者会見で「日本は最も緊密な同盟国の一つであり、インド太平洋地域で日米同盟は非常に重要だ。バイデン大統領は岸田首相を迎えることを非常に楽しみにしている」と述べた。

　ホワイトハウスは25日の声明で「日米同盟の持続的な強さ、米国の揺るぎない日本への関与、日本の世界での指導的役割の拡充を強調する訪問になる」と説明。「首脳会談では政治、安全保障、経済、人的交流の関係強化について協議する。会談を通じて、次々に起きる課題に対処する態勢ができ、自由で開かれ、安全で繁栄したインド太平洋地域と世界を実現するという日米共通の構想を発展させられる」と述べた。

　公式訪問には岸田氏の妻裕子氏も同行する。バイデン政権が2021年に発足して以降、国賓や国賓待遇で外国首脳を迎えるのは、韓国、フランス、インド、オーストラリアに次いで5カ国目となる。【ワシントン秋山信一】